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新宿スワン8 あらすじと感想 [コミック]


こんにちわ。


第7巻ではアオイと犬飼がヤクザにさらわれ、会社からも関わるなとの指示の元
単独で必死に監禁されてる場所を探すタツヒコでした。

ひょんなことからミネルバの吉川に貸を作ったタツヒコは吉川からの情報で、
犬飼たちが都内のラブホテルに監禁されていることが判ります。

現場へ向かうタツヒコ、ここから第8巻は始まります。




◆◆新宿スワン8あらすじ◆◆


犬飼とアオイが拉致られているラブホテルについたタツヒコ、様子をうかがい、
ヤクザの人数が少なくなるタイミングを見て突入します。

中にはアオイと犬飼とヤクザ、アオイに覆いかぶさっている素っ裸のヤクザを
背後から殴って気絶させ、タツヒコは犬飼とアオイを連れて逃げ出します...


いや、逃げ出す前に、戻ってきたヤクザに捕まってしまいました。

絶対絶命のピンチです!

捕まったタツヒコ、犬飼、アオイの3人ですが、ヤクザからバーストの命令で
やったと言えと脅されます。

朦朧とする意識の中でタツヒコは仲間を売るようなことはしませんでした。


その時、カエデがホテルに現れます。

4年間で必死で貯めた5千万円と引き換えに妹のアオイを助けてくれと、単身
乗り込みます。


紋舞会の天野会長と話し合いの為に会食中の土屋組長に組から連絡が入ります。

紋舞会に1500万円、美竹組に1500万円、荒星企画に1000万円、
パラサイツに1000万円。

これで手を打つことで話がつき、アオイは解放されることになります。

ところが、犬飼を許しては示しがつかないと土屋組長は部下に命令します。

そしてタツヒコは、バーストの命令でやったことを証言するまで帰すなとの
天野会長からの指示。

バーストのケツモチのはずの天野会長がバーストから金を巻き上げることを企んで
いる様子です。

ホテルで殺されそうになったタツヒコと犬飼ですが、そこに土屋組長が会食中に
誰かに刺されたとの連絡が入ります。


若頭は他の組員を向かわせて、最後に犬飼とタツヒコを逃がします。

ここで犬飼を殺しても、今となってはもう意味がないとを理解したんですね。
ヤクザも損得勘定で動くんです。


タツヒコは犬飼とアオイを北海道に逃がしてやります。

カエデもまた一からやり直しですが、AVへの出演をタツヒコに依頼します。
そんなカエデを強い女だと言ったタツヒコはカエデと気持ちが通じます。





重体で入院した土屋組長を見舞いに行く前に、若頭の灰沢は裏から病室に入り、
会長を射殺してしまいます。

そして何もなかったかのように表玄関から組員に迎えられて病院に駆け付けます。
この灰沢という若頭は、今がチャンスと芝居を打っているんですね。




土屋組長を刺したのはパラサイツを首になった森長でした。

そして、その森長を逃がしてやる為に、社長の田無は修羅の道を選びます。

関係の無い2人を犯人に仕立て上げ、殺害し、自主しました。
出てきたら灰沢の右腕になることを約束されてます。

そして、田無は森長のことを灰沢に託します。

田無はとことん森長のことを助けてやったんですね。
自分を犠牲にしてまでも、森長のことを助けてやる田無も男ですね。


灰沢は森長にすべてを話し、金をやってほとぼりがさめるまで遠くに隠れている
ことを指示します。


第8巻では、もう一つ、バースト幹部のバカンス旅行の話が収録されていますが、
宴会の席での社長からの重大発表「ミネルバとぶつかる」という発言以外、内容に
ついては本筋ではないので割愛しますね。

ただ、バーストの連中は皆お酒にメッチャ弱いことだけお伝えしておきますね。





◆◆新宿スワン8を読んでの感想◆◆


前の第7巻からの続きで始まった第8巻ですが、拉致された犬飼をアオイを単身で
乗り込んで助け出そうとするタツヒコはやっぱりかっこいいですね。


ヤクザにビビリながらも仲間を助ける為に損得なく動くタツヒコはある意味正義の
味方と言ってもいいんじゃないでしょうか。

タツヒコは女の子にとっての正義の味方を目指していましたからね。


それにしてもこの新宿スワンのストーリー展開は複雑です。

新宿スワンの根っこにあるテーマの一つで「裏切り」というテーマがあるかと思うん
ですが、今回はその「裏切り」の匂いがだんだん表面に現れてきたんじゃないかと。

・美竹組と対峙する紋舞会の天野会長
 自分がケツモチしているはずのバーストを裏切ってます。

・美竹組の土屋組長を殺した灰沢
 土屋組長を刺した森長を逃がしてやり、犯人を仕立てた田無にポストを用意します。

・森長を逃がした葉山
 バーストに殴りこんだ森長を逃がしてやる葉山です。

・アオイのプロダクション掛け持ちで犬飼に罪を着せトラブルを引き起こした真虎
 念入りに仕込んだ真虎のやり方は見破ることが難しいんです。


そして、新宿スワンのもうひとつのテーマである「友情」。
これが無いとこの漫画読んでて辛いだけなので、この友情があるからこそ次も楽しんで
読むことができるんですね。

・犬飼を助けるタツヒコ
 会社が見捨てた犬飼を自分の仲間だという理由で単身助けに行くタツヒコです。

・森長をどこまでも助けようとする田無
 トラブルを引き起こし、土屋組長を襲った森長を助ける為、田無は犯人に仕立てた
 別人を殺し自主します。

・タツヒコに拉致現場を教えた吉川
 トイレットペーパーの借りを返す為、タツヒコに拉致現場の情報を流し送り届けて
 くれる吉川はこれからタツヒコと絡んでいくことになるでしょう。


以上、新宿スワン第8巻を呼んでの感想でした。

ではまた次回、第9巻でお会いしましょう。


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